好きだ
突然に好意の言葉をぶつけられた女は一歩、言葉の主に近付いて小首を傾げてみせる。細指で耳をなぞるとさらりと流れる黒髪。覗く寒水石の白肌に、滴る紅の唇。橙のグラデーションの上から深紅のラインを引いた艶めかしい目元。全てを目の前の人間に見せつけるみたいに綾を付ける。
私もよ
なんで今?どうしたの急に?そんなつまらないことを聞き返す気の利かない女じゃないことを、藤紅妹紅は知っていた。見た目通りの、とびきりのいい女だ。無粋を見せるどころか、そのまま体を寄せて、腕を回して抱きつく蓬莱山。藤原妹紅も、その細い腰に腕を絡め強く引き寄せた。
お前を、抱きたい
腕を首に絡めて、つま先立ちに背伸びをして、唇を重ねてきた。貪る。もう誰にも渡さない、絶対に自分のものだと、藤原妹紅には強い思いがあった。
その言葉、ずっと待ってたわ
二人の間に布団を敷く余裕なんて無かった、奪われる前に我がものにしたい。布団を敷く数分の間にだってこの女を取られて堪るものかと、妹紅はその場で愛しい女を押し倒した、乱暴に。本来蓬莱山の立場にすれば顔を顰める様な古くて汚い畳だろうが、彼女は嫌な顔一つせずに素直に押し倒され、藤原が服を脱がせるのを動きで手伝う。裸に剥けた後、藤原が服を脱ぐ間その邪魔にならない様に体のあちこちを撫でている、お預けを食らった甘え猫の様だ。
抱きしめて
藤原が服を脱ぎ、どこか心ここに在らずと言った様子でいると見た輝夜が、細い声でそれを誘う。
藤原は蓬莱山の体を抱きしめその胸に顔を埋め、心の中でだけ、呪を吐いた。何を呪うものだったか、彼女には最早わかりもしなかった。
輝夜の手が妹紅の頭を撫でる。その手に込められた感情は何だったのか、彼女には最早わかりもしなかった。
夜が暗いことに何の間違いだってありはしない、だがその夜は新月、宵闇の深さは殊更で、染み入ってくる水の様に冷たく重かった。空も、竹林も、そして部屋の中まで、まるで澱んだ湖底に沈んだかの様、灯りを消した部屋は四肢を伸ばせば壁に触れる程小さいというのに閉ざし包む宵闇のせいで無限の広がりを含んでいるとさえ錯覚した。ただ広い夜の底で煌々と冷たく照り輝くディスプレイ、じっとりとした闇水に揺らめく様に光る。無限の闇を収めた小さな個室に、孤独に四角く区切られた小さな世界が燦めき、それに齧り付く様に見入る女。
目が離せない、闇に埋もれて卑小に切り取られたそのちっぽけな世界から。女は、それを食い入る様に見ながら股間を擦っていた。
はっはっ……っく
女はヘッドフォンをかぶりディスプレイを食い入る様に見ながら、股間を擦っていた。どうせ一人の部屋だ、荒い息を隠す必要なんて無い。どうせ一人の部屋だ、人目を憚る必要なんて無い。座椅子の背もたれに思い切り寄りかかっては大きく股を開き、股間にあるモノをあられもなく外気に晒していた。本来なら女性には備わっていないものである。
くっ、あ……ああっ
動画を再生し音声はヘッドフォンに最大、目からも耳からも防ぎ得ぬ侵入を受け入れながら、女は両手を使ってそそり立った肉棒を擦り立てている。掌と肉棒の間に、指と指の間に、にち〳〵と音を立てる生臭い液体が泡立って糸を引いている。それは女のペニス先から止めどなく湧き溢れてくる、射精の余韻と見紛う蜜汁。しかも凶々しくそそり立つ牡棒の下では、しっかりと牝の部分も花開き蜜を垂らしている。狭い部屋に、むっ、と立ち込める異臭は、オスとメスが共存する熱気のそれだしかし、狭い部屋には紛れもなく彼女一人しかいない。
女は淫猥動画をオカズにセンズリに没頭している。
んぶっ、んぐぅっ❤んっ、あ❤ぁむっ❤
がっつきやがって、この雌犬。品がいいのは毛並みだけかよ。暇があればチンポ、チンポ、チンポチンポ喚きやがって、ちょっとエサを与えりゃこのザマだ
チンポ❤チンポ❤チンポチンポぉぉっ❤
ディスプレイに映し出されているのは〝毛並みだけはいい〟の通り美しく長い黒髪をしかし、精液であちこちをみすぼらしく汚した女の姿。髪の毛だけではない、透ける様な肌、豊かな乳房、それに寒気さえするほど美しい顔立ちの全てに、湯気さえ立ち上らんほどにぶちまけられている。
元が美女だったことは見た目に明らかいや、これだけ汚辱に塗れていてもなお、美女だと言える程の、極上。その気になればその美貌でどんな男でもモノにし、セックスに及んでも常に相手を手玉に取るに違いないのだろうに、画面の中の女は、気紛れにだって選びそうにない不細工な男に対して鼻につくほどの媚を売っている。スレンダーで手に収まりがよく掴んでペニスを叩きつけるのに具合のいいケツ腰を振りくねらせながら、男のペニスを物欲しそうに求めて舌を出して舐め回し、愛おしいものの様に目を細めて口に含んだ。頬肉を膨らませてよだれを垂らす、ふんっ、ふんすっ、ふごっ❤下品に鼻息を鳴らしながらペニスにむしゃぶりつく女を見下ろしながら男は、画角の外からその女をこき下ろす。
あーもー、こいつダメだな。最初にひっかけた頃は、もう少し品格があったのによお?今じゃ口を開いてもチンポマンコしか言わねえ。四六時中まん汁垂らしっぱなしで臭えしよ
おまんこ❤おまんこ❤ねえ、おまんこしてぇ❤
女は、映像の手前側にいるのだろう相手、つまりこの映像の撮影者に対して、とろんととけた目と風呂上がりの様に上気した顔で、卑猥な言葉を連呼している。前髪や額からその綺麗なに流れ垂れる精液、画面の中の女はそれが口の近くまで垂れ落ちてくると舌を伸ばしてそれを舐め取って、恍惚の表情を浮かべる。半開きの口から舌を出し、涎を垂らして、垂れた眉で撮影者に媚を売り続けていた。藤原妹紅は知っている、その興奮に乱れた熱い表情が、自分とのセックスの時にいやそれ以上に、瀕死の自分にとどめの一撃を携えて倒れた自分に歩み寄り無慈悲な一撃を呉れるときにこそ、輝夜が見せる表情で―その時にだけ見せる顔だと、思っていた。
ねえ、おまんこぉ❤
くそっ……
一時停止。輝夜の顔がアップになり、その長い睫に精液の滴が垂れているのが、潤んだ瞳の向こうに誰か人影が映っているのが、顔中に粘液がまぶされているのが、それに、その汚穢に満ちた状態を心底楽しんでいる様に見える淫蕩な蕩け顔が、妹紅の視界に飛び込んでくる。悔しさと興奮が、同時に襲いかかる。これは、自分が望んでいた結末だっただろうか。
くそっ
そんなはずは、ない。
マンコしてやるよ、メス穴。
やったぁ★はやく❤はやくおまんこっ❤おまんこしてっ❤ふぅっ、ふうふぅっ❤おちんぽ来るっ❤もうぶっかけはやだよぉ?ちゃんとおなかのなかに、好きな人がいるのにあっさりおちんぽ快感に完敗済みのメス穴に、ちんちん頂戴っ❤
頭ん中までマン汁で満たされてんじゃねえの、ただのドスケベヘンタイ女じゃねえかよ
ごめんなさいっ、ごめんなさぁいぃっ♪私、ドスケベヘンタイ雌犬でしゅぅっ❤
股開けよ、メス便器
便器、便器最高っ❤お願いします、おまんこして、おまんこしてくださぁい❤そのでっかいちんぽで、私のココ、ずぼずぼしてくださいっ❤
その淫乱に堕落した美女の顔を見ながら、藤原は無性に興奮していた。この女の顔に精液をぶちまけたい、こんな風に媚びを売られて精液を求められたい。こんな風にこんな風にこんな風に、と。
自分のカウパーと精液でベトベトになっている右手、まるで自分を責め追い詰めていく様にペニスをしごき回す動きは止まらない。左手は動画再生のコンソールへ伸びた、それにも粘液のぬめりが残っている。
巻き戻し。
ごめんなさいっ、ごめんなさぁいぃっ♪私、ドスケベヘンタイ雌犬でしゅぅっ❤
股開けよ、メス便器。
便器、便器最高っ❤お願いします、おまんこして、おまんこしてくださぁい❤そのでっかいちんぽで、私のココ、ずぼずぼしてくださいっ❤
ちくしょうっ、ちくしょうっ……う……っ
巻き戻し。
便器、便器最高っ❤お願いします、おまんこして、おまんこしてくださぁい❤そのでっかいちんぽで、私のココ、ずぼずぼしてくださいっ❤
巻き戻し。
便器、便器最高っ❤お願いします、おまんこして、おまんこしてくださぁい❤そのでっかいちんぽで、私のココ、ずぼずぼしてくださいっ❤
くそぉおっっ……!!
女はディスプレイに映し出された黒髪美女の奥まで広がりきった牝穴と、その向こうに見える淫猥おねだり顔で一時停止した後、両手を使い怒涛の勢いでペニスを扱き始めた。ペニスの周囲に粘り液の泡が立ち、竿の下まで先走りが滴り落ちる。そして。
びくっ、びくんっ、びくっっとろぉぉっ
もう何度目かのペニス絶頂、既に吐き出す精液は残っていない。その下でぱっくり割れて刺激を待ちわびる雌裂が、物悲しげに蜜を垂らしていた。
荒く乱れる呼吸、繰り返される空イき、苦痛にも似た疲労感の向こうで女は、動画をリピートした。
浮気心が無かったとなどと言うつもりは、藤原妹紅には毛頭なかった。そうでなければ、あんなものを検索なんてしようはずもない。輝夜を前にして妹紅はいつも濁り澱み堆積した感情を、伝えることが出来ずにいた。
殺し合い、決着して、どちらかがどちらかの復活を見届けてから、憎まれ口を叩いて別れる、そうして燻っては据え置かれる恋心はいつしか腐敗していたのだろう。体は不死たろうが、心まで不変というわけではない。藤原妹紅は、蓬莱山を求める躰をどうしようもなく持て余す夜が日を追う毎に増えているのを自覚していた、この頃になるともう二、三日にいっぺんという具合だったろうか。の猥褻動画検索に縋り、藤原妹紅は脳裏に焼き付いて取れなくなった、蓬莱山輝夜に少しでも似た顔の、しかし蓬莱山輝夜ではない別の女を、探し続けていた。それは……逃避だっただろう
長く艶やかな黒髪。粉雪のまぶされた白皙。白魚の泳ぐような指先。石榴を想わせる口唇。長い睫に潜んだ黒耀の瞳。無垢の木を削り出した脚。それら全てを満たす女など、この世にはいない。その一つだけを取っても輝夜姫の一つにさえ及ばない。それでも僅かな片鱗、それと思い込み、目の錯覚を掻き集めては自らに言い聞かせる様にして、(蓬莱山輝夜に比べれば)器量の悪い女の下手くそな演技をオカズにして、自分を慰める夜ばかりが続いていたある夜に、藤原妹紅は不幸にもそれを見付けてしまった。
長く艶やかな黒髪。粉雪のまぶされた白皙。白魚の泳ぐような指先。石榴を想わせる口唇。長い睫に潜んだ黒耀の瞳。無垢の木を削り出した脚。それら全てを満たす理想の女。いるはずのない、その存在。
……輝夜……なのか?
抱きしめて
そう言って自分を上目見た輝夜を、妹紅は優しく、だが荒々しく組み敷いた。そして背中に手を滑り込ませ、腕を回して強く抱きしめる。強く。どれだけの時間こうしたいと思っていたか。だが気持ちを伝えたのはたったさっき、初めてのことだ。
綺麗だ、輝夜
ありがとう。妹紅もよ。
ちがう、ほんとだ
嘘だなんてゆっていないじゃない
もっと、もっと綺麗で
妹紅が驚いたのは、輝夜が想像以上に、美しかったことだ。いや、美しい女であることは妹紅も痛いほど知っている、だがそうではなく、前よりももっと綺麗になっていたということだった。
その理由を、知っている。
妹紅だって、綺麗なのに
そう言って、もう一つ妹紅に口付ける。裸同士で口づけの距離、外気と互いの視線に触れて敏感になった肌同士が触れ合う。妹紅は輝夜の肩を包み、両手で撫で下ろす様に腕、腰周り、太股そして尻へと掌を滑らせる。輝夜も妹紅の愛撫と対称的にゆっくり妹紅の体に触れる。頬に指を当て、シャープな顎のライン、首、すこし固い鎖骨、自信ないと言っていたけどそんなことないのにと形のよい胸、女性器に負けぬほど淫猥な形のへそ。
うっ
我慢してる
だって
輝夜の指が妹紅の下半身の異形へ到達した。勃起したメスペニスは早くも期待に濡れ始めている。
こんなに濡れて、女の子みたい
おい
冗談に突っ込む代わりに、妹紅は輝夜に「そんな余計な口を利くとこうだ」と唇を塞いだ。
愛してるわ、妹紅
私もだ、輝夜。もうずっとずっと前から
嘘だ。
どちらからともなく口を寄せ、ふわりと開いた唇同士を重ねる。触れ合ったそこから熱が溢れて溶けてしまいそう。割れた唇の間から互いに舌が伸びてお互いの舌と出会うと、唇同士を求め合い押し付け合った。
それでも、嘘だ。
二人の口がくっつき舌が絡んで互いの唾液が交じる。「もこう」「かぐや」声と吐息が半々綯交ぜになった音が鼻と口の間から漏れてそれを二人で飲み込み合った。口唇だけで、こんなにも気持ちいい。
じゃあほら。輝夜姫は淫蕩な笑みを浮かべながら今一度妹紅を誘う。リードを見せる蓬莱山だが、彼女は彼女でそう余裕があるわけでもなさそうだった。藤原を誘う淫らな言葉一つ一つに自身も都度〳〵頬を染め妹紅から視線を外している。恥じているのだろう。
本当に?
妹紅の体を抱き寄せた輝夜は、ぐい、と淫唇に口を宛がわせた。「して」。口端から漏れ出すの囁きが、どうしようもなく感情に逸らせる。
んぶっ、ちゅ……「んっ」くちゅ、ちゅっ、れろっ「かぐや」ぁむ……っちゅ
口を付けてからすぐに妹紅は唇を蠢かせて、充血して分厚く膨れた中ビラまで食み入る。シコらせた唇肉で輝夜の肉厚ほぞ縁を掻き分け、奥に舌を伸ばした。
ふあ……妹紅、もこ、うっ❤
輝夜の腰がすぐに雌媚びクネり始める、妹紅のクンニをより強く味わおうと股が波打ちマン汁がどっと零れ出してきた。妹紅の口が過熟な水蜜桃にむしゃぶりついた時の様に、ヌメリ濡れる。
すげ、濡れ方
妹紅が、してくれるから……❤
ちがうだろ。
手で頭を押して、妹紅にぐいぐいと強制クンニさせる輝夜、うっとりと恍惚を浮かべ潤んだ瞳を揺らして半開きの唇から桃色の吐息を吐き、藤原の名を呼ぶ。
妹紅っ、上手♪妹紅のクンニ、すっごくいい❤
ちゅぷ、ちゅぱっ「んくっ」ちゅっ、ちゅっちゅっ「マン汁、すげえ、ぞっ❤」れろっ、ちゅうううっ
妹紅の口愛撫に、打てば響くの如くよく反応する、輝夜の淫裂。マン汁の量はますます増えて、妹紅の唇の舌でクリトリスがコリコリとシコリ立つのが伝わる。妹紅はすぐさまその敏感肉マメに舌を這わせて唾液と愛液で塗れさせて嘗め回す。唇を窄めてその肉芽を甘噛むと輝夜の声が裏返った。
感じさせてやれ、輝夜を、今ここでめちゃくちゃに感じさせて、私の物に、出来れば全部、全部……
妹紅の責めは執拗だった、輝夜がクリトリスが弱いことは既に知っていた。責めまくって、愛しい女をべちょべちょにイかせて堕として、自分の腕の中からもう出たくないと思わせれば、全ては元に戻るんじゃないのか。妹紅の中に往生際の悪い望みが芽生えていた。
どうだ、どうだよ、輝夜
んっぐ★ふぉぉっン❤クリっ、クリだめえっ❤クリ私弱すぎだから、剥きクリをねちっこくされたら、ナンでも言うこと聞く淫乱メスになっちゃうからぁ♪
「そうしろって、んっ……❤いってんじゃんかよっ」ちゅっ、ちゅっちゅっちゅっちゅ!ぉ゙っン❤妹紅のばかぁっ❤クリ責めダメってゆってるのにぃ❤舌で器用に豆の皮剥いて、ズルムケ敏感クソ雑魚クリトリスを徹底的に殺しにかかってきてる❤んおっっふ、んヲっん❤マンコびりびりカンジるっ❤あちゅっい、あっちゅいぃっ❤弱点のクリちゃんガン責めされて、私イキ猿になっちゃうぅぅっ❤
演技に違いが無い、いや、演技で無かったとしても、自分を求めているというのは方便に違いが無い、藤原にはそれが分かっていた。それでも、仮にそれがただの演技であっても、ただの性欲であって自分に向けられた愛欲ではなかったとしても、目の前で淫乱メスに豹変していく輝夜の姿に平常心でいられる筈がない。何年恋し続けたかもわからない相手だ。
ここで輝夜を妊娠させれば、全部元通りになる。感じさせて求めさせて……孕ませれば!
妹紅の脳裏に浮かび上がる映像。この女は、どういう責めで感じていた?クリトリスが弱点である事も知っていた、同じ様に、今の自分の手の中には、この女をヨがらせる術が、収まっているんだ。その術は全て手の中にあると、ある筈だと、思っていた。妹紅の胸中に思い上がった欲望が、ふつ〳〵と黒く煮える。
輝夜、この、淫乱女……そんなに私が欲しいのか?言ってみろよ、雌犬ヅラでマン汁洪水してるビッチ姫、私が欲しいって、鳴いてみろよ!
妹紅、妹紅っ、私スイッチ入っちゃったわ、ええ、妹紅が欲しいっ❤えっちスイッチ妹紅にバッチン入れられちゃって、今、妹紅のおちんぽ欲しくなってるの❤ねえ私ずっと欲しかったのよ、昔からよ?私が妹紅の股間を毎日毎日、殺し合いの度にどんなスケベな目で見てたのか、あなた理解してなかったでしょ?
だったら、だったらおちんぽ下さいって、妹紅のおちんぽ下さいって言えよ!
強迫じみた語気を孕む妹紅の言葉を聞き届けた輝夜は妹紅の体を自分の上に重なる様に導く。自分自身の淫液でべちょ〳〵に濡れた妹紅の顔を覗き込んで「もうっ、がっつかないで」と笑い、そして口付けた。
はっ、はあっ、もうだめ、もこうっ、私もうダメ❤ちょうだいっ❤おちんぽっ❤もこのおチンポぉ❤早くちょうだいぃっ❤
輝夜の台詞を聞いて、妹紅は勝ち誇った気分に浸る。そうだ、そうだ輝夜、私のものになれ。今ここで、お前は私のものになるんだ。セックスしてやる、私がセックスしてやる、だから、だから……!
妹紅が腰を持ち上げて、性交の期待に涎を垂らしている輝夜のマン裂にペニスの先を押しつける。女でも私にはこれが備わっている、これがあれば私でも輝夜を堕とせる、ものに出来る。殺気さえ漂わせる性欲を燃え上がらせて、妹紅が輝夜に挿入しようとしたとき
まって、もこ、まって
どうした、どうしたんだよ、チンポ欲しいんだろ?私のチンポ、ほら……!
おちついて、輝夜は苦笑いしながら妹紅を宥める様に体を優しく離す。
妹紅、ねえ、ゴム……っ
妹紅の顔から、すっと熱が引く。「でも」と。
私達の間には、その、まだ乗り越えなきゃいけない問題が、沢山あるわ。だから、赤ちゃんは、待って
それは、確かだ。まず二人の間には「ころしたい」という形骸化した壁がある、それを押しのけた先には輝夜の身辺の問題がある。だが、妹紅は絶望した。
いやこれは、藤原にとっては敗北だったろう。
だめ、なのか
わかったよ、溜息交じりで妹紅は頷いた。
焦る必要ないさ。これからは、いつでもこうして、抱き合えるんだ
ありがと、妹紅
いつでも抱き合える。なんて茶番だろうかと、妹紅は輝夜に見えないところで奥歯を噛みしめる。
ただナマでするかどうかの話に熱くなった妹紅、輝夜はついにその不自然に気付くことは無かった。
いい恰好だな、姫さんよ
これ、こんなにされたら、身動きが取れない……私、また一晩中好き勝手されちゃうのね……♪
まるで籠の様な小さな立方体の鉄格子檻の中に、全裸のままで後ろ手に正座して状態を倒す形で押し込められている輝夜、手足も動かせない。立方体の籠から首だけが出た様な姿勢で拘束されていた。
真四角に押し込められた体が小さな鉄牢に圧迫され格子の間から柔肌が膨らむ様にはみ出している。女を身動きの取れない状態に固定すると同時に、人間性を奪い去る〝物〟の様な真四角のフォルムの牢。それに、肉感が強調されて性的でもある。
鳥籠然とした空中牢は天井から吊られてゆらゆらと揺れている。高さは画角より少し低いくらいだろうか。画面が撮影者の目線だとすると、輝夜を圧迫拘束するその真四角の空中牢は、男の股間の辺りの高さに調節されている様だった。
ケツ肉がはみ出して、おっと、なんだこの雌豚、こんな檻に繋がれてもまだ発情してんのかよ?マン汁滴ってんだろ、どういうことだ?
そっ、そんなことない、発情なんて……んおっぉほっぁ゙ぁぁ❤ケツ穴っ、ケツ穴はだめっ❤この恰好だと抵抗できないからっ❤四角く折り畳まれたら、ケツ穴ゴリゴリされても抵抗できないからっ❤んヺぉッ❤クソ穴ホジりバイブぅ深いっ、深いぃぃっ❤
檻の中で正座に折り畳まれた輝夜の体は尻が後ろに突き出された形になっていて、格子の隙間からは尻肉が食み出したついでに、ぷっくり膨らみ色素の沈着した肛門が丸出しになっている。撮影者は開発済の緩アヌスに子供の腕ほどもあるバイブを乱暴に突っ込んだ。
ん゙っお゙っお゙っふ、んっ★ケツマンコっ❤輝夜のケツマンコゆるゆるで、こんなガチブトのバイブ飲み込んじゃっ……くぴぃぃっ★オク、オクの方そんな、乱暴にされたら、お腹破けちゃうっっっッ❤❤ッ❤
何喜んでんだよクソ豚、こんなのでマン汁噴くってどうかしてんじゃねえのか、ああっ!?
んほぉ゙っ、ほへぇっ♪しゅごい?わらひ、マン汁しゅごい?ら゙って、イキそうなんだもんっ♪こんな惨めな恰好で宙ぶらりんにされて、ケツマンコ、ガチブトバイブでエグられて、イっちゃいそうなんだもんっ❤ん゙アぉ゙っ、イく、イくっ、イ゙ぐぅっっ❤❤❤
勝手にぶっ飛んでんじゃねえよ、色キチ女。こっちもちゃんとしろよ、使えねえな!
男は四角いオブジェから飛び出た輝夜の前に移動し、ペニスを突き出して見せる。どうするかわかってるな?と口に出しさえしないただ、そうしてモノを見せるだけで輝夜は、まるで本当に楽しみにしていたプレゼントを目の前にした様に嬉しそうな表情を浮かべて、口を開いた。そしてもう少しで届きそうな距離の、男のチン先に必死で舌を伸ばして、涎を垂らす。
ちんぽ★ちんぽちんぽちんぽぉっ♪ぇろぉっっ、あぇぇっ、ろろかにゃ、ひぃ、もうひょっろ、ひんほ❤ひんほぉっ❤おひんほひょうらぃっ❤
は、エロいを通り越してただの下品だな、姫さん
ひんほぉ……おひんほぉおぉっ……
必死に舌を伸ばしてペニスを口に求める一方で、空中牢の下の地面には、ヒクつき蠢く淫裂から滴り落ちる尋常では無い量の淫蜜の濡れ跡が描かれている。ケツ穴に突き刺さったバイブは直腸肛門快感で蠢き、緩く下を向いたり締め上がって上を向いたりを繰り返していた。
まったく、仕方ねえ豚だな。ほらよ
おっぶ★んーっっ❤ひんほっ❤んぢん゙ぼっ゙❤んぼっんぐ、っっんーーっ❤っ★ん゙ぅ~っ゙❤
ガシャン、ガシャン、と檻が揺れて音が響く。ペニスを喉まで突き込まれた喉マンコ性感で、輝夜はアクメをキメて痙攣していた。
肛門からにゅるりと抜けたバイブが床に落ちる。
っ★っっっ゙っ★っ゙……♪
声を出せず、鼻水と涎を鼻の穴から垂らしながら、男のチン毛茂みに顔を突っ込みながら幸せそうなアヘ顔を浮かべる輝夜。ぐりん、と白目を剥いた直後、ケツ穴を貫いていた極太バイブの上に浴びせる様に、小水が噴き出し……痙攣が治まった。その一方で、がっくり崩れた頭に意識は無く、半開きの口からは涎糸が垂れていた。
私のおまんこ、こわれちゃった……❤
ベッドの上に体を投げ出しM字に股を開いた状態で、輝夜は自分の頬を自分の手で包み込む様にしている。壊れちゃった、の言葉に反してその声色は、舌っ足らずに蕩けた淫乱そのもの。輝夜が目の当たりにし、ゾクゾクと身を震わせながら覗き込んでいる股間には、奇妙な光景が広がっていた。
あーあ、こりゃ酷いな。こんなド太いバイブで、あんな激しくオナったらこうもなるだろ、色キチガイ
輝夜の横にはほこほこと湯気を上げるヌラついたバイブが転がっている、その形が余りにも残酷だった。それはヒトの男性器の形を模したとは到底思えない、螺旋を描く無数の凹凸を纏っている。雁首にあたる括れの周囲には取り囲む様にぐるりと巻き貝の様な細長い隆起物が並び立っている。根元にはブラシが敷き詰められ突起物も備わっている。とても快感を求める道具には到底見えない、これは穴をぶち壊す拷問具だ。
ふあ、あぁぁ❤どうしよ❤これ、どうしよおぉっ❤おまんこ裏返っちゃったァ❤
その残酷過ぎる淫具で引っかき回した姿が、この癲狂じみた様だった。カメラは輝夜の股間へと画面を運ぶ。輝夜の膣穴から、何かが飛び出していた、膣と子宮だ。いやいやと頭を振る様にしながらしかし、彼女の表情はネジが外れた様なニヤけ顔に緩んでいる。
うっへえ、なんだこれ、改めてみるとグッロ。うわっはあ、やわらけー♪オナホみてえだな、これ。こいつは案外、使えるかもなあ?
男はカメラを回しながら、輝夜の股間にだらりと食み出した赤い肉の塊を掌の上に乗せ、捻ったり握ったりしている。
んっほ★おかしいっ、よおっ❤私、はみ出し子宮握られて、感じちゃってるよぉっ❤
なんだよ、こんな所で感じるのかよ、ド変態女。
変態ですっ❤子宮脱して、おまんこの中身露出してゾクゾクしてる変態女ですっ❤使ってみてぇ♪ぬる出た子宮、オナホにして使ってみてぇっ❤
男の掌にのった完全脱した子宮は、てらてらとヌメリけを帯びて煽情的な光を照り返している。まるでローションを塗りたくったオナホールの様。輝夜ほどの美女の股間に備わった肉オホールともなれば、使用者が良心を欠くのなら、絶好の性具に違いなかった。
しょうがねえな、おら腰上げろよオナホ女
オナホ女……❤股の間にオナホぶら下げてる、私、生オナホ女❤使って使ってぇふあっ❤
男は躊躇なくはみ出した肉筒を引っ張り伸ばし、その入り口にペニスを宛がう。そして本当にオナホールの様に握りつぶして押し込んでいった。
ぉしゅっごぉ❤おまんこ直接握られちゃってる❤私の飛び出しまんこオナホにされて、チンポ穴に再利用されちゃってるぅ❤んお゙っ❤びりびりしゅる❤膣オナホ使われて、感じてるっ❤
じゅるんっ!と男が力任せに輝夜の生肉オナホを掴んで、狭い穴にペニスを押し込んだ。
まあ、締まんねえか。まあオナホだしな。ユルいマンコ穴だぜ、しゃあない自分で絞めるか
男はぎゅううっ、と脱出子宮ごと自分のペニスを握り締めた、柔らかい感触が画面からも伝わる。
お゙っ、オ゙んをゾおっ゙っっん★おまんこ、おまんこされてるっ❤本当のおまんこしゅごいっ、赤ちゃん袋がオナホ化しちゃってるっ❤❤❤聖なる赤ちゃん袋で生セックスっ★いい、よおっ❤私のおまんこオナホにされて精子とぷとぷされちゃうっ❤赤ちゃん袋じゃなくってザーメン袋になっちゃうぃっッ❤
望み通り、中に注いでやる……そ、らっ!
びゅぅーーっっ、どぶんっ❤ごぽぽっ、きゅぅぅ❤どぶっっ❤とぷんっっ♪こぽんっ❤
あ゙、あ゙はっ❤私の子宮、赤ちゃん専用から、精子専用袋になっちゃった……❤しゅごい、たぷんって❤
ずるにゅるんっ、ぎゅぽっ❤
充血した膣と子宮の肉塊オナホから、たっぷりと精子を吐き出した男のペニスが抜き取られる。男は肉袋をにぎにぎと掌の上で弄んでいる。そして、さっきまでチンポが入っていたオナホ化子宮の入り口に指を差し込み、ぐりぐりホジる。そしてまるで牛乳でも搾るようにその肉筒を波打たせるように握る。
んぷぉほぉっっ★
頓狂じみた喘ぎ声を上げて震える輝夜。男に押し広げられた生子宮口がぱっくりと開き、股の間から垂れ下がった肉袋の口から搾られた精液が、どろりと溢れ出して床に滴る。
カメラはそれを捉え、それを見る者に向けてただ淡々と映し続けていた。
これが何か分かるか、豚?
これ……アクメスイッチ……❤
ふん、そういうことばかりは物覚えがいいな
椅子に座らされた輝夜。金属製のその椅子は完全に地面に固定されており動く気配が無い。輝夜の脚はその椅子の前脚に、がに股に固定されていた。尻を乗せる板には穴が空いており、輝夜の尻はその穴から下に向いて覗いている。腰も椅子の背もたれから伸びたバンドで結ばれていた。アームレストは広く大きく取られていて物が乗るようになっている。
カメラは奇妙な椅子の造りと、固定された輝夜の体を舐める様に映し出していく。男はそのアームレストの空間に、輝夜がアクメスイッチと称した物を置く。
あ……っ❤
ガニに開いた輝夜の股ぐらには、単に淫裂が潜んでいるだけでは無かった。何かが突き刺さっている。バイブの様な管状の物が何本か。それに、クリトリスを上から包む様に何かが宛がわれている。椅子の下から覗く尻タブの間からも棒状の物がはみ出していた。背もたれに固定された腰、臍の下辺りにもシールの様な物が貼り付けられている。上半身にカメラが回れば乳首にも何かが固定されていた。それに特徴的なのは彼女の頭には帽子の様な物が被されている。
膣穴、尿道、クリトリス、アヌス、下腹部、乳首、腋、耳の中、舌、頭部。あちこちに設置された奇妙な物は全て一様に細い線でどこかに繋がっている。そういえば手元に置かれたスイッチにも細い線が延びていた。
あっ……あっ……これ、押していいの?
ダメだ。絶対に押すんじゃねえぞ
そんな、アクメスイッチ、押しちゃダメなの?
だめだ
押したいよ、アクメスイッチ押したい……❤
泣きそうな顔でカメラの方を見る輝夜。カメラは座った輝夜を俯瞰している、体中から伸びた線、乳首やまんこから伸びた線は、それだけでも淫らな光景に見える。クリップがついた舌からだらりと垂れる唾液。
押したいよぉ……
だめだ
おさせて、アクメスイッチ、押させてぇ❤
ふーっ、ふーっ、輝夜の息がどんどん荒く細かくなっていく。目が血走って瞬きが早くなる。口元が緩んで、口の端から滴る唾液の量が増える。椅子の穴から覗いた尻肉の膨らみに、まんこから垂れた愛液が流れてぽたり床に落ちた。
小便行ってくる。いいか、それを絶対に押すなよ
男はカメラをどこか台の上に置く、画角には正確に、椅子に固定された輝夜の姿が映し出されている。そして部屋を出て行った。
映像には、男がいなくなった部屋の中と輝夜の落ち着かない様子が映し出されている。きょろきょろと落ち着かない様子で部屋のあちこちを見回している。ふーっ、ふーっ、深くて荒い輝夜の呼吸が、どん〳〵不規則に乱れていくのが聞こえた。アームレストの上の手が、ピクピク痙攣する様に震えている。「アクメスイッチ」と呼ばれるものまで、指を伸ばせばすぐだ。今もその白くて細い爪先は「アクメスイッチ」に触れている。
はーっ、はあっ、無理、無理ぃっ……待てない、耐えられない、はああっ、アクメ、アクメアクメっ……❤これ押して、トびたいよおっ……❤
部屋には誰もいない、男は戻ってきていない。輝夜の独り言と呼吸音だけが響く。落ち着かない様子で体を震わせる輝夜の姿が、ただしばらく映し出されていた。どれ程の間放置されただろう、やがて凍り付いた時間が動き出したみたいに、輝夜が再び声を上げた。
もう、無理❤私、我慢できませんでした❤アクメスイッチ押すの我慢できませんでした❤悪い雌豚でごめんなさい、アクメ、しますっ、押し―
あ゙っっっ★が、ががっがん゙がががが❤
輝夜の手が「アクメスイッチ」を掴み、その先端についたボタンを押し込んだ。
ビクンっ!突然、椅子に固定されたままの輝夜の体が跳ねた。背中を仰け反らせ、左右に振り、固定された腰をちぎるほどに振り、白い喉を反らせる。頭が左右にガクガクと振り回され、固定された脚の爪先が、ピンとつっぱる。ガクガクと全身を痙攣させながらも、アクメスイッチを握り締め、親指はボタンを押し込んだままそれを離そうとしないいや、離せない。
ふごおお゙おお゙おおヺおおおお゙ォおおおおォを゙おおおっ゙お゙おおっっっ★ぷっぎ、ほっあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っっっ❤いっぐ、イ゙グ、イ゙グイ゙グイ゙っっっっぐううゥっっ❤
ぶしゅっ、ぶしゃ、と股間から勢いよく飛沫がまき散らされ、ケツ穴の覗く椅子の穴から何かがズリ落ちた。
はーっ、はぁーんっ……いいっ、アクメいいっ……❤我慢できなくてごめんなさい、電気ビリビリ気持ちい❤全身でイケるのっ❤最高なのぉっ❤おあずけなんて無理よぉぉっっ!❤❤❤
再び血走った目でボタンを押し込む。
い゙い゙っ❤ア゙グメ゙イ゙イ゙っっっ❤❤❤アグメズイッヂイイ゙っっっ❤❤❤ん゙ぼぉ゙ぉ゙イッぐ、ふぼおおあああ゙ああイ゙ィ゙ぃっ❤あああぁんヺをヺア゙ぁあ゙あっっっ゙❤❤❤いっぐ、イグっイグぅぅっ❤電気イグぅ゙ぅっッ❤❤
ヴー、と低く響く音が、輝夜の狂った声の下を行く暗渠の様に響き続けている。
ボタンを握り込む手以外別の体の様。めちゃくちゃに震えて痙攣して、人の体の動きとしてどこかで破綻していると思うくらいに、デタラメに激しく跳ね回る。涎と鼻水と涙を噴き零す輝夜の顔は、至福の恍惚にぶっ飛んだイキ面に歪んでいる。
ふと激しい痙攣が止まり響いていた重低音が、鳴り止んだ。スイッチを握り締めた腕が暴れ、ケーブルのどこかが千切れたらしい。
ぼへ……ぁ゙っ……❤
電流が途絶えてもなおしばらく、これは絶頂故の痙攣を続ける輝夜の体。そして一拍置いてから。
ぶりゅ、ぬっ、ぶぶっ、ぶちょっ、ぶぶぶうっっ!
脱力したケツ穴が開き、とびきりに下品な音を部屋に響き渡らせて、大便が放り出された。穴の空いた椅子の下に、大便がぼとぼとと重なり落ちていく。
それから間もなくして、部屋の扉が開いた。男が入ってきたが特に何も言わずにカメラを手に取り、白目を剥き泡を吹いて、汁をまき散らして絶頂をキメ、失禁脱糞失神した輝夜の姿をカメラに収めていく。
ちくしょう、ちくしょうっ、輝夜、輝夜輝夜っ!
妹紅は涙を流しながら、ディスプレイの中でヨガり狂う輝夜をオカズに、オナニーに狂っていた。
動画の内容は日に日にエスカレートしていく、それは自分の望んでいることでもあるのを彼女自身がよく分かっている。その望み通りのポルノ動画に欲情し、毎日猿の様にオナニーしている。そのことが、余計に自己嫌悪を招いた。
ディスプレイの周囲には飛び散らせたままの汚液の跡が残り、干からびた精液で固まったティッシュが散乱している。机と椅子の間の床にも、椅子にも、垂れた精液が乾燥した黄ばみが放置されていた。
そこにまた、新しい白濁がぶちまけられる。新しく投稿された輝夜のエロ動画をみてペニスオナニーに耽り、射精したのだ。ディスプレイに掴みかかり、画面に精液をぶちまけることもしばしばで、最初こそきちんと拭き取っていたが、今ではもうそのまま放置して乾いた精液の筋が画面に残っていた。男に調教されている輝夜が異常な性欲に狂っていくのと同じ様に妹紅もまた狂い始めていた。自分の手ではない誰かの手で自分では制御できない、だが自らの性癖にマッチしたプレイを、他でもない好きな女で、してくれる。最低で最高のズリネタだ。
ちくしょう、私ならもっと、あんなのでお前があんなに喜ぶなら、私ならもっと、出来たんだ……!
動画を巻き戻し、輝夜がだらしないアヘ顔を晒すシーンを映し出す。好きな女の痴態を好き放題にズリネタにしているというのに、しかし藤原妹紅の表情に快楽の色は薄かった。今その大半を占めている感情は、悔恨、不満足、優越感、憤怒、嫉妬、支配欲、枯渇。上気し紅に染まる頬、汗だくの肌、ぬらついた股間、留める余裕を失い垂れる涎、快楽に乱れている筈なのに、涙の色はヨガりのそれではなかった。愛する女が最早自分のものではないと思い知り敗北を悟りながら、それでも藤原には〝私こそ輝夜にとって唯一の存在だ〟という傲慢が残っている。その独善に縋ってペニスを扱いている。
そして、彼女は画面に向かって叫んだ。
宙吊りの真四角牢屋?そんなの、そんなのあいつにはヌルいだろ!私なら、私なら一回ぶち殺して、粉々のミンチにして、鉄格子なんかじゃ無い、完全な四角い箱の中に詰めて再生させる!それで真四角になった輝夜を思い切り犯してやる!私の方が、輝夜を喜ばせられたんだ!!子宮脱?くだらない、くだらないあいつはそんなのでどうにかなる奴じゃ無えんだよ!輝夜にやるなら、ナイフで腹をかっさばいて血まみれの子宮を摘出してやるんだよ、それで、チンポをぶち込むなんかより、その子宮を喰ってやるんだ、目の前でがつがつ喰ってやるんだよ、あいつ悦ぶのはそういうのだ!わかってない、これっぽっちもわかってない!!高圧電流だって?つまらないな!あんな奴は、生きたまま焼くんだよ、あんな弱い電流じゃない、本当に火に掛けて、燃やして、体中の脂肪が音を立てて弾ける様な焼死体にしてやった方が、あいつは喜ぶんだよ!こいつなにも、こいつはなぁんにも、なんにもなんにもなんにもなんにもわかってない、わかってない!!あいつを悦ばせられるのは、私だけなんだよ!!
叫びながら、妹紅はもう一度絶頂した。
はっ……はっ、はっ……そんな事でよかったなら
自分ならもっと輝夜を悦ばせることができていた、自分にその覚悟があったなら。その事実を思い知らされ、しかし妹紅にはそれをやる程の度量が備わっていなかった事実で頭をぶん殴られる。
今まで数え切れないほど輝夜に殺されてきた、その中でも、ダントツに一番、痛かった。
そんなだから、あんな男に先を越されて、今、惨めにオナ猿に成り下がっているのだ。
輝夜、輝夜ぁ……
精液の匂いが充満する狭い部屋で妹紅は泣きながら、再び動画を再生した。
輝夜ちゃん好きな人いるんだろ、こんなコトさせていいのかよ?まあこんな上玉でNGナシなんて女、今更やめるつもりねーけど。あ、おクスリはナシだっけ?
妹紅のことは……いわないで
AVの本番撮影前インタビューの様な構図、カメラを構えているのは男だろうが、輝夜はベッドに腰を下ろしてカメラに向かっている。まだ服を着ていて、脚を閉じて性的な行為に抵抗する仕草も見せている、形ばかりだろうが。男がカメラの画角の外から手を伸ばしてその豊満すぎる乳房に触れようとすると「やめてよぉ」と半笑いしながら身を捩り、その手から逃れようとする。だがその場を立ち去ろうとする訳でも無かった。
何故。疑問は浮かぶがしかし最早それに意味が無いことも分かっていた。ディスプレイの前でインタビューを涙も湛えた目で見る女には、最早それを後悔の念で包む以外のことは出来ない。それに、そうさせたのは他でもない、自分なのだから。わかっていたはずだ。
蓬莱山輝夜ちゃん。ずいぶん色んなことしたよねえ?すっかり俺のちんぽ覚えちゃってさ。ぶっちゃけ、もうヤれるのクスリくらいしか残ってねーわw
男が輝夜の肩に手を置くと、輝夜の体が震え肩を竦めて体を強ばらせるのが分かった。今度は身を捩って逃げたりはしない。画面の向こうの女も、これからまたセックスが、異常なセックスが始まるのだと察しているのだろう。それでもあんな、常軌を逸したセックスを見せつけてきたというのに輝夜の様子はまるで初々しい。あれほど、そう、あれほどだ、その数は妹紅自身がよく知っている、何度もセックスしているというのに、プレイ中ではない彼女にはAV女優のような慣れた感じはなく、今でも素人を騙ることが出来そうだ。それに何を置いてもその美貌とカラダが素人らしい初々しさといつまでも共存しつつけている。蓬莱人特有のことだろうか。
こんなこと妹紅ちゃん?にバレたら、大変だねえ。でもレズなの?俺でも感じてたけど。輝夜ちゃんってどっちもイけるクチ?彼女も混ぜて3Pとかどう?
男が言うと、輝夜の顔色が変わった。唐突に現れた自分の名前に、妹紅も顔を上げて画面を凝視する。跳ねる様に顔を上げた蓬莱山輝夜、縋る様な目がカメラの方へ向いた。手が伸びてくる、輝夜の手はカメラを持つ男の体のどこかに触れている。
お願い、それだけはやめて。このこと、妹紅には絶対にバラさないで!何でもするから妹紅には!
輝夜ちゃん、本当にその人のことが好きなんだねえ。でも、だったらなんでこんなことするんだよ?
男の問いはもっともだ。妹紅の疑問を代弁したものでもある。輝夜はそれにどう答えるかというと……ただ、膝頭と太股を擦り合わせる様にもじもじと身をくねらせている。「だって……」答え倦ねている様子で、上目に向いた視線がカメラ、つまり男の方へちら〳〵と向いていた。そして、カメラに目を向けぬまま小さく呟いた。
妹紅が、わるいんだから……して、くれないから
!
次に何を言うか、妹紅は瞬きもせずに画面を見る。
だが、映像はそこで途切れていた。
最初の動画を見付けてからすぐ、妹紅は動画の投稿者を探し出した。そのまま殺せば何もかもが済んだのかも知れない、だのに、それをしなかった。
いいんスか、そんな事しても。あんな動画を上げといて言うことじゃないっスが、姫さん、今でもあんたを好いてますよ。そんな、裏切る様なこと
どっちが先に裏切ったんだ
妹紅とてまだ、輝夜を好いているのだ。あの白い肌を抱きたい、黒い髪に指を通して柔らかで瑞々しい唇に吸い付きたい。名前を呼んで欲しい。好きだって、言って欲しい。そう願っている。
たとえ自慰で、仮に他の女の痴態で性欲を満たしていたとしても、他の肉体に触れることだけはどうにか我慢し続けていた藤原。しかしその間、蓬莱山はこの男と何度もセックスしていた、あんな、淫らで、自分に見せたことの無い顔で、自分に向けたことの無い言葉で。
先に裏切ったのは……輝夜だろ
「好き」の一言だってくれていれば、と、藤原妹紅は毒吐く。でも、それは彼女も同じだっただろう。もしこの男よりも一日でも早く「愛してる」のたった五文字を伝えていたら、きっと結果は違っていた。後悔がナイフの様になって心臓を突き刺す、いっそその刃で死んでしまえればいいのに、と思う彼女は、本物の刃ですら死ぬ事が出来ない。
藤原は想い人が他の男に抱かれて乱れているのを見てどうしようもなく興奮してしまっていた。そして当の男を目の前にして、殺してやるどころかもう二度と輝夜に近付くなとも言うことも出来ないでいる。
夫婦喧嘩なんて俺には興味ないんでね。女ふたり同士を夫婦っつうのかどうか知らねーけど。
男は、まるで鬱陶しいものに巻きこまれたとでも言いたげに、甚だ軽々しい様子で肩を竦めて、言う。「こっちの気も知らないで、お前がしたことのせいで、私も輝夜もめちゃくちゃになったって言うのに、この男は悪びれもしない!」と目だけは言っていたが、実際に口に出すことは出来ないでいた。
あんたがいいって言うんなら、遠慮無く使わせて貰いますよ。あいつの穴、すっげえ具合がいいんでね。もう一回確認しますけど、いいんスよね?
あいつを、あいつと呼んでいいのは、私だけだと思ってた。でも、今は、違うんだろう
藤原妹紅は、陰鬱とした表情で男を見やる。
ああ、自分には決して聞かせないだろう媚びた声。自分には決して言わないだろう甘えた言葉。自分には決して向けないだろう素直で捻くれのない愛の言葉。自分には決して見せないだろう蕩けた痴態。あの映像に映し出された何もかもが、藤原妹紅が求めていた蓬莱山輝夜であって同時に、決して手に入らないものだと、思い知らされるのだ。この男とのセックスでなければ輝夜は自分の欲しい輝夜になってくれない。と。
……かまわない
〝かまわない〟じゃ困りますよ、バレた以上は続けるのには……それなりの担保がいるんスよね
遠回しな男の要求を、藤原は察してしまう、いやもしかするとその流れを、望んでいたのかも知れない。躰だけでなくまるで魂までが二つに裂けてしまいそうな気分だったが、ついに藤原妹紅が選んだのは。
頼む。輝夜とセックスしてくれ。それで……
わかってますよ、あいつハメ撮り好きみたいなんで
ニヤついた男に怒りはもう湧かない、怒るべきは自分の不甲斐なさなのだから。最後に妹紅は一言だけ、絞り出す様に男に一つ要求する。
一度だけ、あいつとセックスさせてくれ。それで
誰もが彼女を愚かだと言うだろう。だが彼女にとってはそれしか、なかったのだ。それしかなかったんだと、自分に言い聞かせていた。
ゴムをつけてと、妊娠は嫌だと、言わせて欲しい
もし彼女を手元に引き戻すことが出来れば、コンドームを付けての言葉を、彼女は言わないかも知れない。だがそれは、この物語と自分の想い行く末を放棄して、全てを彼女に委ねるという意味だ。
それは自らナイフを突きつけた、死ねぬ体に残された唯一つの柔らかい処へ、愛するひとに手を添えられて最期を貰う甘い、それは甘い自死だっただろう。